Amazonギフト券など多くのギフトカードが、定価より安く購入できると話題のサイト、アマテン。
多くの利用者がおり、日々ユーザー同士でのギフト券売買が行われているアマテンですが、実は利用にはリスクがあることをご存知でしょうか。
リスクを知らないと、あとでトラブルにつながることがあります。
この記事では、アマテン利用のリスクと、対策についてまとめています。
とくにAmazonギフト券の購入を検討している人には必見の内容です。
事前にリスクを把握しておきましょう。
アマテンを利用する上での購入側のリスク3つ
アマテンを利用する際の、購入者側のリスクを3つまとめました。
アマテンの購入者側リスク①:購入したAmazonギフト券が使えない
購入者側に起こり得るアマテンのリスクに、購入したAmazonギフトが使えないことが挙げられます。
アマテンで購入したAmazonギフト券を、いざAmazonで使おうとした際に、エラー表示が出るため判明します。
エラーが出てしまった際は、Amazonギフト券購入時から30分以内であれば、アマテンに連絡することで購入金額が返金される可能性もあります。
エラーが出る原因として、下記が考えられます。
- 有効期限が切れ、あるいは使用済み
- 誤ったコードで出品されていた
- 不正に入手されたギフトカードだった
アマテンは、Amazonギフト券の有効期限が不明なままでも出品ができてしまうため、購入時には期限が切れていたということも起こり得ます。
すでに使用済みのAmazonギフト券のコードを入力し出品されていたものを使った場合も、同様にエラーとなります。
出品者が、誤ったコードでAmazonギフト券を出品していれば、購入者はやはり使うことができません。
また、出品されていたギフト券が不正に入手されたものである場合もあります。
その場合、Amazonにギフトコード登録する際にエラーは起こりませんが、商品購入後に、Amazonからギフト券を没収されて発覚する場合がほとんどです。
事例
- アマテンで購入した1万円分のAmazonギフト券が登録済みのものだった。
- Amazonから、8万円のギフト券を没収されてしまった。
- 6万円分のAmazonギフト券が、突然無効になってしまった。
上記のような事例があります。
アマテンの購入者側リスク②:Amazonアカウントも使えなくなる
アマテン購入者の2つ目のリスクとして、不正利用とみなされ、Amazonアカウントが使えなくなることが挙げられます。
アマテンで販売されているAmazonギフト券には、正規に入手されたものもありますが、中には、不正に入手され、転売されているものが紛れています。
アマテンで購入したAmazonギフト券が違法なものであるかは、購入者側は判断ができません。
実際にAmazonで利用したあとで、Amazonから通知がくることで気づいた事例が多いです。
違法に入手されたAmazonギフト券を使うことは、Amazonの規約違反とみなされます。アマテンで購入し使用したギフト券を没収されるほか、Amazonアカウントの停止、あるいは凍結の措置がとられます。
- 事例1:
アマテンで購入したAmazonギフト券を使ったところ、自動で購入がキャンセルされた。Amazonからのメールには、アカウントを永久凍結した旨が書かれていた。Amazonアカウントが凍結されたことで、それまでに購入していた電子書籍が閲覧不能になった。 - 事例2:
Amazonのアカウントを凍結され、約40万円相当のギフト券と、残高のAmazonポイント約4万円相当が没収された。
上記の事例などが報告されています。
アマテンの購入者側リスク③:トラブルはユーザー同士で解決する
購入者側のアマテンのリスクの3つ目は、トラブルやエラーの解決は、ユーザー同士で行わなければならないというものです。
購入時から30分以内のエラー報告であれば、アマテンは購入代金の返金対応を行ってくれます。
しかし、アマテンが介入して解決し返金してくれるわけではありません。
チャットの場が提供され、購入者から出品者宛にエラーの旨を伝え、ユーザー同士でやりとりをして解決するよう促されます。
出品者が取引を中止してくれることで、返金がされる仕組みです。
そのため、解決に応じる気のない出品者にあたってしまうと、返金がされなかったり、先延ばしにされてしまう恐れもあります。
アマテンのスタンスと規約をご紹介します。
アマテンのスタンス
「当社はあくまでギフト券の個人間売買の場を提供しており、当社が買取、販売のサービスを行なっているものではございません。
そのため、売買契約者様は出品者様と購入者様となり、当サービス内の取引完了後、発生した問題については双方にてご解決いただくこととなります。当然、当サービス内での取引中、エラー報告等を行われた場合は、当社にて資金を拘束し、交渉の場を設けさせていただいております。」
上記は、ギフト券が無効になった利用者からの問い合わせへの返信の一部です。
アマテンの利用規約
ギフト券購入に関して
アカウントにギフト券を登録後、何らかの問題により、当該ギフト券が利用できなくなるケースが報告されております。
当社は個人間売買のプラットフォームを提供しており、ユーザー間の売買契約に関しては、全ユーザー様の自己責任に基づいて行っていただいております。
【重要】ギフト券購入に関して | amazonギフト券等の電子ギフト券個人売買サイト-amaten(アマテン)
上記は、アマテンの公式サイトに記載されている内容の一部です。
アマテンを利用する上での出品者側のリスク3つ
ここからは、出品者側のアマテンのリスクを3つ挙げています。
アマテンの出品者側リスク①:エラー手数料がかかる
出品者には、エラー時に手数料がかかります。
アマテンで出品したAmazonギフト券が、購入者側でエラーとなった場合、3度目から発生します。エラー手数料は、出品額の9.99%です。
エラーが3回以上起これば、その都度エラー手数料をアマテンに支払うことになります。出品者側に原因がなくてもかかってしまうため、損をしてしまいますよね。
ほかのアマテンのような売買サイトでは、エラー手数料がかからないところもあります。
アマテンで出品する際は、購入されたあとでエラーが起こり、エラー手数料が発生するリスクがあることを知っておきましょう。
アマテンの出品者側リスク②:出品手数料と出金時の手数料がかかる
アマテンでは、Amazonギフト券が売れた際に、出品手数料として出品代金の1.99%が引かれます。
さらに、アマテンから売上金を口座に振り込んでもらう際に、出金手数料として税込499円が売上から引かれます。出金をこまめにすると、出金手数料がその都度かかるため、注意が必要です。
アマテンへの振り込みの申請は、2,000円以上から可能ですが、出金を急がない場合は、ある程度の金額をまとめて引き出したほうが、取り分は多くできます。
9,000円から、出品手数料1.99%と出金時の499円を引いたのこりが、手取りになります。
アマテンの出品者側リスク③:トラブルはユーザー同士で解決する
出品者側のアマテンのリスク3つ目は、トラブルはユーザー同士で解決するということです。
購入されたあとで、購入者がAmazonでギフト券を使えないなどエラーが起きた場合、アマテンは介入せず、ユーザー間での話し合いができる場が提供される形になります。
ユーザー同士の話し合いになった場合、出品者は該当の取引を中止することで、購入者へ返金することになります。スムーズに解決すれば良いですが、トラブル時にアマテンが間に入らないのは、不安も感じるかもしれませんね。
アマテン利用のリスク│Amazonはギフト券転売の利用を認めていない
アマテン利用の際のリスクに、Amazonから規約違反とみなされることが挙げられます。
Amazonは、アマテンなどのサイトを利用したギフト券の売買を認めていません。規約にも提示されているため、Amazonを利用した時点で、同意していることになります。
Amazonの規約違反と知らずに、アマテンを利用している人も多いため、下記にAmazonの規約を引用しました。
Amazonギフトカードを転売サイトから購入しないでください
下記をはじめとする、Amazon.co.jp が承認していない購入サイトにおいて、詐欺など不正取得の可能性のあるAmazonギフトカードが販売されている事例が多数報告されています。
amaten (https://amaten.com/)
アマオク!(https://amaoku.jp/)
giftissue (http://giftissue.com/)Amazon.co.jp では、Amazonギフトカード細則の規定に基づき、転売もしくは不正に取得された可能性のある Amazon ギフトカードのロック(凍結処置)および無効化ならびに関連するアカウントの停止を随時行っております。そのため、未承認の購入サイトから Amazon ギフトカードを購入された場合、お手持ちの Amazon ギフトカードが予告なく使用できなくなる場合があります。当サイトが承認していない購入サイトからのご購入は、お控えいただきますようお願いいたします。
Amazon.co.jp: ご購入に関する注意: ギフトカード
アマテン利用のリスク│アマテンは責任を持ってくれない
アマテン利用のリスクとして、アマテンは責任を持ってくれないことに注意しましょう。
アマテンの公式サイトには、次のように書かれています。
代金とギフト券番号の受渡しをamatenが仲立ちすることで、詐欺や取引トラブルを未然に防止します
安心安全な取引について | amazonギフト券等の電子ギフト券個人売買サイト-amaten(アマテン)
しかし実際は、アマテンが購入者と出品者のトラブルに介入して解決してくれるわけではありません。あくまで ユーザー同士の話し合いでの解決を促すだけです。
また、次の場合は売買成立とみなされ、エラー報告をしても対応がなされません。
- 購入者がギフト券をAmazonにチャージ完了した場合
- 購入時から30分以上経過している場合
アマテンは、購入されたAmazonギフト券がAmazonにチャージができたのであれば、それは問題のないギフト券であると考えます。
その後にAmazonからギフト券の没収やアカウントの停止されたとしても、アマテンには責任は持ってもらえません。
アマテンという会社は危ない?会社情報を知っておこう
アマテンという会社は危ないのか、会社情報をまとめました。
公式サイトに掲載されている情報は下記のとおりです。
amaten株式会社
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-8-3
丸の内トラストタワー本館20階
設立日2007年3月12日
以前の所在地は、東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー15Fだったとの情報があるため、移転した可能性があります。
2007年から創業している、歴史ある会社だということはいえるでしょう。
古物商許可を取得している会社です。そのため、中古のギフト券の売買を行っていることは違法ではありません。その点は安心できますね。
問題点としては、電話番号の記載がないことです。問い合わせ用のフォームが公式サイトに設置されていますが、エラーやトラブルの場合に、電話相談ができないことを不便に感じている利用者は多くいます。
アマテンは、会社自体は違法ではありませんが、運営の方法に不安があるといえるかもしれません。
アマテンとはそもそもどんなサービスか
アマテンとは、豊富な種類のチケットやギフト券などの売買サイトで、出品者と購入者の仲介役をしてくれるサービスです。売りたい人と買いたい人の、マッチングサービスともいえます。
会員登録や月額料金は無料です。出品者に手数料は発生しますが、購入者の購入手数料はかかりません。アマテンにおける、Amazonギフト券の販売設定の可能額は、70~99.9%。売れる額は時期によっても変わります。
Amazonギフト券を、出品者が安く販売するメリットがあるのか疑問に思うかもしれません。もらったギフト券が余っている人にとっては、使いやすい現金にしたほうが便利です。
また、アマテンのようなサービスは、現金化の目的で使われることも多いです。不要なギフト券を売ることで、口座からお金を引き出すことができるため、現金がすぐに必要な人にとってはメリットとなります。
クレジットカードで、売るためのギフト券をあえて購入し、販売することで現金をつくる人もいます。しかしこの方法は、クレジットカード会社では正式に認められていないので、注意してください。
アマテン利用関連の集団訴訟の動き
アマテンに対して、集団訴訟の動きがあります。
訴訟している参加者は、アマテンで被害を受けたとしています。アマテンで購入したAmazonギフト券が不正なものであったことから、Amazonよりギフト券の無効化をされました。
アマテンは、「詐欺や取引トラブルを未然に防止」「安心安全な取引」をうたっています。
それにもかかわらず、不正なギフト券の売買の仲介をしたことや、ギフト券購入のためにアマテンに支払った金額が返金されなかったことで、集団訴訟の参加者は、アマテンからだまされ被害を受けたと主張し、同様の経験をした利用者たちから注目を集めています。
アマテン利用のリスクを防ぐ対処法
アマテンのリスクを知ったうえで、ここからは、リスクへの対処法を紹介します。
対処法①:ギフト券を購入したら30分以内にアカウントにチャージ
アマテンで購入したAmazonギフト券は、30分以内にAmazonアカウントにチャージをしましょう。30分以内のエラーであれば、アマテンは返金対応をしてくれます。
しかし、30分以内にすぐエラー報告をしたが、返金対応をしてもらえなかったという事例もありました。アマテン側の返信がきてから、出品者とやりとりをしているうちに30分を過ぎたという理由だったようです。
そのため、購入後はできるだけはやくチャージをして、エラーが起こらないかを確認することをおすすめします。
対処法②:エラーコードに遭遇したらすぐにエラー報告をする
アマテンで購入後、Amazonにチャージをした際エラーコードがでた場合は、すぐにアマテンにエラー報告をしましょう。30分を過ぎてしまうと、返金対応をしてもらえません。また、エラー報告後は、出品者と購入者で話し合う場が設けられる流れになります。
エラー報告は、下記の手順です。
- アマテンの「購入完了」画面、もしくはトップページを開く
- 履歴とともに表示されている「エラー報告へ」をクリック
- 「理由」を選択し、送信する
エラー報告自体は短時間でできるものですが、少しでも時間がすぎると対応してもらえない可能性が高いため、はやめに報告をするようにしてください。
対処法③:安全な出品者を見極める
リスク対処法として、アマテンでギフト券を購入する前に、出品者が安全な相手であるかを見極めましょう。
出品者のプロフィールには、これまでのエラーが起きた数と、総販売数が表示されています。総販売数に対して、エラー数が0に近いほど、安全である可能性が高いです。
また、少額なギフト券の場合はエラーが少ないという事例もあります。中には安全な出品者もいると思いますが、高額なギフト券を販売している人には、警戒することも1つの手です。
まとめ
アマテンのリスクについて解説してきました。アマテンの運営会社や、アマテンでギフト券を売買すること自体は違法ではありませんでした。しかし、Amazonは公式に認めているわけではありません。ギフト券やAmazonアカウントが、使えなくなるリスクもあります。そのため、アマテンの利用には注意が必要です。
アマテンを利用する場合は、紹介してきた出品者側、購入者側のアマテン利用のリスクをよく理解してからにしましょう。
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